オタクは優しいオヤジがいることに気づけ
先週末に出た「萌え小説」は、実は30過ぎの元オタクというか、オタクを卒業しようかな、したかもしれないな、と思っている連中をメインターゲットにして書いたのだが、どーもアマゾンとかの一緒に買っている本のリストとかを見ると、その層ではなくもうちょっと若いリアルオタどもが中心になってしまっているようだ。
だとすると最初の方で結構イタイ感じでオタクを描写しているんで、それをわが事と勘違いして痛がるヤツが出てくるんじゃないかな~となんとなく思うようになった。まあいいか、最後でちゃんと手を差し伸べているし。
ダメ人間のキリストこと碇シンジが「このままでいいんだ!」と言い放って以来、オタどもはもう胸張って自分に対して外部から働きかけるものをすべて拒否し、ちょっかいかけようとするモノを威嚇するようになった(とは言っても迷子のキツネリス以上に怖くない)。それはある意味「ボクをかまって~」という逆説的なサインでもあるのだが、困ったことに世の中にはそういうサインに反応してしまう人種が存在するのだ。
その人種というのは、オタクが予想している自分に対してだけとてつもなく淫乱になる十七才の生娘とか、二十代前半の優しいお姉さん(オタどもより年下だが、彼らの脳内では自分の年齢は自動的に十九才ぐらいに補正されちゃうので、「お姉さん」で正しい)とかでは決してない。四十過ぎのオヤジの一部が反応するのである。
オタの脳内願望というのは、彼らが「かまって~」と考える妙齢のご婦人方にとってはマクロス以上に現実感のないファンタジーなのだが、ごく一部の四十過ぎのオヤジにとっては「実はオレもそういう妄想に浸っていた時期があった」という結構リアルな思い出だったりするのだ。
で、そういう過去を持ってはいたが、今では何とか滑り込みセーフで嫁などを貰い、子供も作って人並み(?)な生活を送ることができるようになった。そういうオヤジからしてみると、かつての自分と同じように道を踏み外しかけている若いオタクどもが不憫でしょうがないのである。何とか人間としてまっとうな道を歩ませるために、手を差し伸べてやりたいと思ってしまうのである。
とはいっても一般的なオタクは「その年でそれはねえだろ」というような根拠のない自信に満ちあふれているので、そうしたオヤジの差し伸べた手を「うざい」と払いのけてしまうのだ。不幸な話である。


Comments
貴殿の本をblogで紹介させていただいた者です。。いつの間にか30代も後半になって、就職するときに内心誓った「オタクでかつ社会人として成功してやる」みたいな目標がなんとなく達成された気になった今日この頃、まさに貴殿のおっしゃられるような「後輩達の救済」を考えたりしてるわけで。
Posted by: 緑川だむ | September 03, 2004 at 10:33 PM