« 台湾ネトゲ | Main | 天花と風花 »

September 25, 2004

次の仕事

版元の社長と午前3時まで居酒屋で飲みながら次の小説の企画を練った。

これまで書いた2本はドタバタもので、社長の方としては「単にキャラ設定を紹介しただけで、ストーリーに動きがない」というあたりが不満だったそうだ。

「もっとドラマチックな展開を見せるのを書いて欲しい、あんたなら書ける」とまあ、こんなことをしばらく前から繰り返し言われていた。

しかし、そうは言っても結局先の2本を買ってくれたのはオタだったし、オタだと社会経験が少なくてなおかつ登場人物に必要以上に感情移入するから、キャラをあまりハードな目に遭わせると読んでくれないのでわ、とあたしはずっと懸念しておったのだ。んだもんだから、これまでは極力「キャラを壊さない」方向で話をまとめようと考えていた。

今度はドラマチックな展開にしないとGOサインが出なさそうなので、思い切ってリミッターを解除して話の土台をこさえてみた。出てくるキャラクターの何人かにこれでもかと重い業を背負わせ、互いにぶつけあわせると確かに話の展開は派手になった。派手になり過ぎてキャラの腕とか目玉とか臓物とかが飛び散るシーンが山ほど出るような感じになり、揚げ句の果てに主人公が死んでしまう展開になってしまったが。

プロットを見た社長は、いつもだったら「ここは違うんじゃないのかなあ」と言い出すのだが、今回に限っては「うん、面白いと思いますよ」と一言でOK出してくれた。が、こういう徹底的にキャラを破壊するタイプの話に、オタがのめり込んでくれるのかどうかについてはあたしの方にはまだ疑問が残っていたりする。

が、同じプロットを見た一緒に仕事しているエロライターの人(20代前半♀)が、「泣きゲーみたいでいいっすね」と言ってくれた。ふむ。そうか、そういやオタって泣きゲー好きだもんな。

とはいうものの、そんでもちょっと懸念はあるのですよ。オタが好きな「泣きゲー」のパターンつうのは、主人公である男の方が傷ついたり死んだりするのはほとんどなくて、それ用に用意された「いぢめてちゃん」な美少女キャラが難病にかかったり、言葉を失ったりするっていう、変形ソフトSMなのだけれど、今回あたしが書く話っつーのは、ヒロインもぼろぼろになるが、それを守る主人公の男はそれ以上にぼろぼろになるという話だからなあ。オタに感情移入してもらえるかなあ。

…だからと言って、「男が傷つかない話書け」とか言われても「否」とか言っちゃうんだろうけど。

|

« 台湾ネトゲ | Main | 天花と風花 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 次の仕事:

« 台湾ネトゲ | Main | 天花と風花 »