« リアリズムの追求 | Main | 24時間 »

September 10, 2004

次回作

現在、ちょこちょこと意味不明な小説を出さして貰うようになった出版社の社長は、ガ□(←一応伏字)の編集者あがりというある意味凄い過去を持っている人である。

具体的にどのあたりが凄いのかというと、今では伝説になってしまっているあーいう漫画家とかこーいう漫画家とかと実際に顔をつき合わせただけでなく、「原稿よこせ」と催促をしたというあたりが凄い。

伝説に残るような漫画家というのはやはり私生活においてもかなりの○ちがいであり、○ちがいであるからこそ、原稿用紙を突き破って読者のハートを鷲づかみにするような迫力の作品が作れるのだそうだ。

まあ、その凄い過去をそのまま美しい思い出にしてくれるといいのだが、そうなってはおらず、現在付き合いのあるライターに向かって「あの漫画家のようになれ」と迫ってくるので多少困ってしまっている。ちょっと前の書き込みに、「浮気しろ」とか言われたとか書いたが、あれは冗談でも何でもない。本気でそう迫ってきているのである。本気だということが分かったから、こっちも真剣に可能かどうかを計算してみた(結論は「今は無理」だった)のだけれど。

で、その社長に12月発売予定の小説のネタを考えて持っていった。この版元の場合、ごく最近のヒット作が「えろたん」という本であるから、やっぱこういうのを買う人を対象にせねば、と思ってロボメイドが出てくる話を考えたのだ。ただし、こちらはオタにケンカ売ってさんざん叩かれた人間であるからして、ごく普通のオタが期待するような話は作らない。ロボメイドの飼い主のイタイところをこれでもかと描き、最後に腐女子と結ばれるように仕組んだ(テーマは「オタク・ミーツ・腐女子」)のだが、あっさりとダメ出しされた。「これは現代の『青い鳥』なんです。ロボメイドは最初青い鳥のように見えたけど実はそうではなく、隣の家に住んでいた30前後の、今どきガンダムWの同人やっててすべての友達を失くしたような腐女子こそが本当の青い鳥だったんスよ。現実をありのままに見ればいくらでも幸せは転がっているんだってことを、世のオタどもに知らしめましょう。」と熱弁を振るったのではあるが、ダメという結論に変わりはなかった。

何でダメなのかというと、オタにケンカ売っている姿勢が問題なのではなく、キャラ設定だけで話が完結しており、「雄大なストーリー展開」がないからダメなのだそうだ。社長曰く、小説なんだから、例えエロだろうと(エロだが)、読者の心に届くような何ものかが話の中に込められていなければならない、と。最終的には「『火の鳥』や『ブレードランナー』に迫るようなダイナミックなストーリーを描ききって欲しい。」てな感じのことを言われてしまった。

自分ではそんなことできるとは昨日まで思ってなかったのだが、やれと言われてしまえばはいそうですかと受けざるを得ない。しかしこうなると分かっていたんなら、ロボメイドが出てくるようなプロット(ロボメイドみたいなキャラは手塚作品には多く出てくるから残せ、と言われた)は考えなかった方がよかったかな、とちょっと後悔したのであった。

取り敢えず、明日からは弱音は吐かずに言われた以上の作品作るようにしますんで見ていてください>社長。あと、他の版元の編集者さんで、上の元のネタで書かせてみようと思う人いたら連絡よろしく。

|

« リアリズムの追求 | Main | 24時間 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 次回作:

« リアリズムの追求 | Main | 24時間 »