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September 15, 2004

エミュレーション

版元の旦那に「火の鳥のごとくドラマチックな話を書くのだ」と迫られたあたしは考えた。

「21世紀の現代に手塚先生のようなドラマは求められているのか?」と。

まあ、対象を一般人にまで拡げれば、当然のように需要はあるだろう。が、幸か不幸か今われわれがやっている仕事は「大きいお友達」、つまりオタを対象としたものである。オタが手塚調のドラマを必要とするか?

今現在存在する「萌え」の要素の大部分は、手塚先生が手ずから作ったか、手塚先生のアイディアを発展させて完成させたものかのどっちかである。何せこの方、動くモノには何にでも欲情できるという特異体質(偉大すぎる)なのだったから。

しかし、結局オタどもは手塚作品に登場するさまざまな「異形の美少女(中にはムーピーのタマミのように女どころか人間の外見さえ持っていないものも結構ある)」の外見だけは継承し、発展させたのだが、「そういうものにマジメに欲情する」という本質の部分を継承したものは皆無だった。

皆無であるからこそ、ほどよくまとめれば、それは意味のある作品となるやも知れない。剥き出しのまんまで送り出すと、単にお客さんを引かせる結果にしかならないとも思うが。

実際問題として、身も心も手塚先生の再来となり、同じレベルで異形のモノに欲情しまくる、ということは不可能だろう。だが、手塚先生という先人がいるということを前提にすれば、その思考・発想をエミュレーションすることは何とかできるのではないか。

とまあ、ここらまで考えたら何となく、仕事として完成させることができるように思えてきた。

あとはこれが「商品」として赤字にならんぐらい売れてくれるかどうか、というとこの検討ですわね。

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