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October 19, 2004

まうみん

まうみんは、われわれが住んでいるのとはちょっとだけ違った世界に住んでいる生き物だ。

まうみんは、トロール族と呼ばれる、妖精のような、妖怪のようなそんな存在だ。

トロールというからには、大西洋でUボートと戦って沈んだトロール漁船の乗組員の魂が生き物の形を取って不思議な世界に棲みついた、とかそんな因縁話があるのだろう。

まあそれはよい。問題は、まうみんそのものだ。

まうみんはまだ若い。大きくくりくりとした目と、見るからに柔らかそうな頬が特徴的だ。どちらかと言うと美少年に分類してもいいだろう。

しかし、全裸なのである。

まうみんの住む村の中でも、完全に裸で生活しているのはまうみんだけだ。まうみんパパと呼ばれるまうみんの父親は、肩から下は全裸だが、それでもシルクハットとパイプだけはいつも身につけている。彼は元冒険家で、今は作家をしているのだという。シルクハットにパイプ、あとは全裸という格好でかつてどのような冒険をし、今どのような作品を書いているのか非常に興味があるが、確かな裏づけがない状態であれこれ想像するととんでもないことになりそうなので、ここでは控えておこう。

まうみんママと呼ばれるまうみんの母はもっと公序良俗に配慮した格好をしている。彼女は裸体に直接エプロンを付け、日本国においては一般大衆に公開してはいけないものをきちんと隠している。それだけではなく、台所仕事をする時でもその手からハンドバッグを離さない。このあたり、生まれついての貴婦人と言えるだろう。あ、こらそこのあなた。まうみんママが後ろを向いたところを想像してはいけませんよ。

まうみんの村に、まうみんと同じ種族は他に一家族しかいない。うのーく兄妹だ。

兄うのーくについては、全裸で頭にウィッグだけを付けていた、という説と、裸体に白衣と眼鏡だけをつけていた、とする説の二つが残っている。どちらでもいいが、要するにまうみんパパと五十歩百歩の姿だったのだろう。

妹は、名前については「うろーれん」と「をんをん」という異なる二つが現在に伝えられている。だが、その姿についてはどちらの説でも一致しており、足首に金の輪を付けただけであとは全裸だったという。金髪の少女うろーれんがまうみんと並んで草原を走る姿はそれはそれは美しかったそうだ。

という感じで、まうみんの村の住人はほとんどが全裸か、全裸の上にいきなり上着に相当する服一枚だけを身につけていたのだという。この村ではこれがごく当たり前の姿だったのだ。村から離れて世界中を旅したうなふきんは、外の世界の文化に触れてきちんとした服を着るようになったが、それは村人たちの反感を招く結果となった。このため、うなふきんは村に帰っても村の中心には入れず、いつも村外れでテントを張って一人寂しく過ごしていたのだという。

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Comments

「大西洋でUボートと戦って沈んだトロール漁船の乗組員の魂」には思わず爆笑してしまいました。
そもとも、うなふきんとみぃを除いて、ほぼ全員が全裸なんですよね、あの世界。
でもみぃはなぜか村の中心部に住めてますけど、というツッコミはさておき。

Posted by: (山崎賢一)DL3036 | October 19, 2004 07:53 PM

Uボート狩りにはトロール漁船とかも動員されたとかいうのをどっかで聞いた気がしたので、こうなりました。

あと、「うろーれん=エマ・ワトソン」とかの適当な実写版キャスティングをやると誰かに殺されるかも知れませんな。

でも「まうみんパパ=ハリソン・フォード」。

Posted by: 高安 | October 19, 2004 09:47 PM

「まうみんパパ=ハリソン・フォード」って...

パイプと帽子かぶって、あとは全裸で冒険?

実写版キャスティング、一瞬、藤沢恵麻に「うろーれん」やらせたらと思った私は、十分鬼畜でしょうか(笑

Posted by: 山崎賢一(DL3036) | October 19, 2004 10:57 PM

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