極右との噂に抗弁する
小説のプロットがボツになった。
なんでも最近、「戦う少女」がテーマとしてはイケる、という話を聞いたので、そんじゃとばかりにWW2の話を書いたのだが、その中に出てくる赤軍兵士を「はてしのないバカ(ただし生まれつきバカなのではなく、愚民化政策の結果バカになった)」と書き、赤軍政治将校について、「逃げるバカ兵士を後ろから撃つのが主な仕事」と書いたのがまずかったらしい。
別の出版社の人に見せると、「あんた極右ですか」と言われた。史実にごく素朴に従って書いたのに過ぎないのだが、出版業界のごく一部にはまだ「赤い人=リベラル正義派」という幻想が残っているようだ。
だがしかし、そういう人に比べるとワタクシの方がずうっと世の中の左端を歩いていたようにも思えるのである。
何せ、大学は国立の文学部史学科っつーごく一部の経済学部と並ぶぐらい真っ赤なとこで、そこで最先端の赤い史学を学んでたりするわけだ。
大学出た後も、職場の労組とか、外部の労組とかと付き合ってたから、現場で赤い行動している人たちがどういう人であるかもよく知っているし。
まあ、だからオタを非難したのと同じで、赤い人を非難すると逆鱗触れまくりになるんだろうけど。
いずれにしろワタクシは、左右で分けると、原理主義に近い極左になるんじゃなかろうか、と思う。ただ、既存の左っかわの人と一緒になってなんかしよう、という気はさらさらないし、他の国における左っかわの人がそうであるように、自分の住んでいるところに対する愛着というものもある。某一家に対して敬意は抱いてないが、お役目ごくろうさんとは思うし、某一家を必要とする人に向かって、その考えを改めろというつもりもない。
それでも、今の日本ではまだ「自分の住んでいるところ(決して国だとは限らないのだが)に愛着がある」というだけで、十分右翼扱いされてしまうものなんだなあ、としみじみ思った。
Comments
> 今の日本ではまだ「自分の住んでいるところ(決して国だとは限らないのだが)に愛着がある」というだけで、十分右翼扱いされてしまうものなんだなあ
五輪とか世界杯の時期は逆に「国民皆極右」「応援しない香具師は非国民」の扱いになりますね。。。
Posted by: ソオダ | December 23, 2004 12:15 PM
別に強要されとるわけじゃないのに、どーしてそう極端から極端にふれちゃうのだろう。
Posted by: 高安 | December 23, 2004 08:14 PM