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October 06, 2004

31才

25の年から27の年まで高校の講師というのをやった。
全体的に子供が減っているのに臨時で講師ができたのは、この期間に限って妙に子供の数が多かったからだ。いわゆる臨時定員増に伴う講師採用、というのにひっかかったのだ。

その連中は確か自分からみれば8~9才年下だったので、今年31ぐらいになっているはずだ。多分、いわゆる団塊の世代を除くと日本で一番数が多いのはこの年齢の人たちなんじゃないかと思う。

ここんとこ15年ぐらいの「大きなお友達」の世界を眺めてみると、この連中が引っ張って来た、というと多少語弊があるが、この世代の人たちが一番いいお客さんだった、ということが言えるのではないか、と思う。ファミコン→スーファミ→PSという感じでステップアップしてゲームに耽溺してくれたのもこの世代だし、エロゲに夢中になってくれたのもこの世代だ。

んで、この人たちが夢中になって遊んでいた上記の「おもちゃ」だが、そのまんま素直により下の世代に主導権が移るのか?とふと疑問を感じたのであった。

ゲーム業界とかの場合、基本的には「移る」と考えているようだ。だから、エロゲなんかをより下の世代でも受け入れられるように、エロシーンとかを削り、さらに若年層に受けるように話を作り替えたものがいくつか出てきている。

だが、あたし的にはそういう方向には動かないんじゃないか、と思うのだ。31才たちは、「大人」になったとしても自分たちのおもちゃを手放さないだろう。ちょうど今40ぐらいになった年代が中年(無論、本人達はそう思ってない。往生際の悪いことだ)になったのにガンプラを手放さなかったように。

で、結局何が言いたいのかというと、これまでは大学生・高校生をメインターゲットに作られていたライトノベルとかエロゲとかを、メインターゲットが年を取ったのに合わせ、内容を微妙に引き上げていったらどうか、ということなのだ。ようするに、「31才を狙ったエロゲ」とか、「31才を狙ったライトノベル」とかを作れ、ということだ。

実は、7月に書いた小説というのはずばり「31才」を狙ったものだった。これだと主人公の年齢を25才ということにしておいたが、これは読者が「イタさを感じるがシャレにならないレベルではない」脳内自己年齢の上限、ということで決めたものだ。で、今企画立てているのもやっぱ対象は「31才」がメインになる。こっちの主人公は「19才」となっているが、これは本当の意味で大人になりきれてないこの年齢の人の「脳内自分年齢」はこうであろうと考えて決めたものなのだ。ついでに言うと「19才大学一年生」ね。「大きなお友達」の脳内の自分は、大学に浪人したことにはなってないから。

自分の脳内年齢を、物理的年齢よりも低く設定するのはまあ個人の勝手ではあるのだが、あんまりそういう感じでドリーミーだとやっぱそれを受け入れる方の世の中も困ってきてしまうのだ。景気が悪かったり、物理年齢がまだ30以下で、やりなおそうと思えばできなくもないかな?と見られていた頃なら、「引きこもり」という形で脳内自己年齢を大事に守ってもらってもまあよかったのだが、物理年齢が30を超え、なおかつ世の中がちょっとずつ好景気に向かい始めたらそうも言ってられなくなる。おせっかいなのだけれど、やっぱり誰かが彼らのお尻を押してあげないといけないのだ。

まあ、それは先に大人のようなものになった旧オタの使命のようなものではあるが、時流がそっち方面に行き始めた以上、そっちに流れていけば銭の花をこの手に掴むこともできそうな気がする。とりあえずしばらくは、そんなことを考えながらエロ小説書いて生活していくことになるのだろう。

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October 04, 2004

エロか?やっぱりエロなのか?

仕事がちょっくらヒマになったもので、営業のDMを出してみた。考えてみればここ数年まともにこういう活動をやってなかったのだから、よくもまあ仕事が切れて飢え死にしなかったものである(銭がねぇ~と大騒ぎしていたことは結構あったが、考えてみればそれも当然だ)。

で、今回いつものPC系雑誌とかの編集部だけでなく、ライトノベル系とかを出している出版社にもDMを送ってみたのだ。とはいうものの、PC系雑誌→エロゲ雑誌→エロゲノベライズもののライトノベル、という感じで微妙に水面下で繋がっていることが多い。アスキーはエロゲ雑誌出してないけど、エンターブレインが出していたりね。全然関係ないのは日経BPさんぐらいじゃないですか。ここ半年の急展開の元になったのは、PC系の出版社の方向転換だったし。という感じなので、古い名刺を漁ってみたら、案外ライトノベル系の出版社の人のが出てくるものだったりするのだ。しかもよーく見ると、今は社長とか編集長とかの偉い役職についている人が多かったりする。なるほど俺も無駄にキャリアが長かったわけではないのだな、と妙に納得した。

そんなこんなで「返事がいっぱい来ますようにぱんぱん」と手を叩いてDMを送った。問題はどこが最初に反応するかである。送った件数はPC系の出版社が多く、PC系の仕事についてはそれなりに実績もあるから、確率的にはこっちの方が先に「アタリ」が来るはずであった。

が、結局先にやってきたのはエロ系だったりする。喜ぶべきか悲しむべきか。

まあ、仕事ですから喜んでやんなきゃいけないんですけどねえ。テンション高くしないといけないから疲れるんすよねえ。

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October 03, 2004

リンダリンダな本作り

なんだかんだとこの半年の間でモノ書きとしての運命が急転し、今では自分だけではなく他人のエロ小説のプロットとかもまとめなければいけない羽目に陥った。

そのおかげで、いわゆるライトノベルとかエロ小説の作法みたいなもんを教わったり、研究したりするようになった。で、今のところ一応マスターしたかな、と思えるのが、表題にあるようなやり方だったりする。

「リンダリンダな本作り」というのはどういうことかというと、まず、ヒロインを可愛く(リンダ)作るということだ。この要素がないと、少なくともオタには受けない。だが、「可愛い」というのは設定上で「美少女である」としただけでは当然ダメで、本文中でこれでもかこれでもかとその愛らしさを強調するようにしつこく描写しなければならん、ということ。つまり、「リンダリンダ、リンダリンダリンダ…」と連呼しろ、というわけだ。ほどほどにオタが反応する「美少女記号」を混ぜつつこれをやれば、大抵の場合「萌え~」という結果を引きずり出すことができる。

だが、「萌え」の対象たる美少女だけ描写すればそれでいいのか、というとそうでもない。大手の出版物ならそれでも済むかも知れないが、弱小出版社から出す場合はいかんのである。んだもんだから、多少ドラマティックな展開を話に盛り込むべきだ、という感じになる。

その際、キーワードになるのは、ヒロインの相手となる主人公に、「決して負けない強い力」を「ひとつだけ持つ」状態にするということなのではないか、と思える。

基本的にこういう話の主人公は読者(=オタ)の仮想世界中の依童となるものであるから、全体としては「無力」であった方が共感されやすい。しかし、完全に無力であると話そのものが進まないから、「ひとつだけ持つ」状態に作った方がよい、ということなのだ。その「ひとつだけ持つ」力がヒロインを守る、という方向に発揮されれば、話はある程度感動できる方向に発展していく。

こんな書き方をすると、話をパターン化するだけで面白くないモノを量産することを薦めているかのように誤解するのがかなり出てくるとは思うのだが、これはそういう小説マスプロ化のための手法ではなく、野球における変化球みたいな「型」であるにすぎない。カーブという変化球を投げるための方法は基本的に同一だが、ピッチャーによってカーブの効果が違ってくるように、「リンダリンダ」スタイルも書き手によって微妙にその効果が違ってくるし、読者の方はその違いを楽しむことも十分可能だと思うのだ。

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