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February 17, 2005

最後に記憶に残るもの

商業文士としては、何をおいてもまず多くの人に読んでもらえるような文章を書かにゃあかんです。

が、読者の妄想をきれいにトレースしただけの話では、読み終わった後に「これ誰が書いたんだっけ?」と奥付見て貰えない。だから、90%ぐらい読者の妄想に合わせつつ、最後の10%で意表をつかにゃいかん、と思います。まあ、これは基本の型みたいなもんだから、本を出すタイミングとか版元とかによって臨機応変に変えていかなきゃならんもんでもありますが。

で、読者の心に長期に渡って残るイメージ、つーのをどっかで盛り込まなきゃいかん。そこでワタクシ、喜怒哀楽どのような感情が一番長期にわたって印象に残るんか、ということを考えてみた。

その結果得た結論が「微妙にグロい心地よさというのが一番長く残る。」とゆーものであった。

何か抽象的なメッセージというのも長期に渡って残るんだが、今現在ふりかえってみて、中学生ぐらいの頃に読んだり見たりした作品のメッセージ、っつーのをほとんど忘れている自分がいるわけで。メッセージが形を持ったものであればあるほど、時代の流れとともに陳腐化したりもするしね。

大量に仕事こなして頭がボケた時、ワタクシの頭の中に最後まで残るのは、映画版の「デューン」の最後の頃のポウルの妹エイリアが、炎の中恍惚とした表情で頭を振るところだったりする。あれがワタクシにとっては「微妙にグロく心地よいイメージ」の極致なのだ。

最近の作品は、「千と千尋」がそういう心地よいグロさに溢れている。あれはきっと多くの人の心に長期に渡って居座る作品となるぞ。

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Comments

そういえば、エヴァ、ガンダムあたりもぐろいですね。
(気持ちいいかどうかは知らん)
セカチュー当たりもそんなこんなで残る物語といえそうな予感

Posted by: 神那 | February 18, 2005 01:17 AM

エヴァは、自分自身をシンジ君だと思っている人にとっては、あちこち気持ちよいだろうと思います。

ガンダムは、監督がみんなを痛がらせようと思っているだけなので、気持ちいいのは監督ただ一人です。

Posted by: 高安 | February 18, 2005 10:21 AM

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