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June 08, 2005

「すい~とP」とは何だったのか

なんかアクセスが集中するようになった(最後通牒さん、かとユーさん、銀堂さんに感謝)ので、潰れたブランドを再生できないかどうか公開で多少あがいてみようかと思う。

まず、「すい~とP」なるシリーズだが、これは正直、30代の男性をメインターゲットとして作った。ソフトマジック社長の考えは微妙に違っていたようだが、少なくともうちで関与した作品は、「腐女子的らぶたん」以外全部そうである。

この人たち、色気づいてからこの年に至るまでずっとエロゲとかエロアニメとかに囲まれて育っているわけだが、そろそろ外圧が強くなってきてるので、社会に出て働かざるを得なくなってる。かてて加えてびみょーに景気良くなって来ているので、モノさえ選ばなければ仕事はびみょーにある。選べる自由がなくなっている、という点も、そのびみょーな仕事につくことを後押ししてる。

そうなると、じっくり家でエロゲをプレイする暇がなくなる。働かない筋金入りのニートであっても、DVDレコだなんだとかの趣味アイテムによって、1日あたり24時間しかない持ち時間を食いつぶされるので、やっぱじっくりエロゲする時間がなくなる。

結果、エロゲではなく同様のテイストを持ち、なおかつ消費するのにかかる時間・コストが少なくて済むアイテム、つまり「アキバ系萌えエロ小説」がそこそこの市場を持つことができるんじゃないかね、とこう考えたわけだ。

似たようなメディアとして、漫画があるけど、最近じゃストーリー漫画はほとんどまともに完結してないし、完結するとしても数年はざらにかかる。が、知名度が低くてそうそう何巻にもわたる大長編を作るわけにはいかない零細版元の場合、「一冊完結」が基本なので、逆説的にではあるが、「あるお話を読み終えた」カタルシスを読者に与えることができるだろう。とまあ、こうも考えた。

版元の規模が大きけりゃエロ抜いてもよかったんだけど、お客さんの年齢が高いから、表現の幅を広げる、という意味で「絶対エロなし」などという方向にこだわる必要はないかなあ、と思った。それ以前にソフトマジックの場合、規模が小さいのでエロという飛び道具なしでは勝負できない、という事情もあったけど。ただ、純粋な抜きアイテム、という形にするつもりはなかったのね。変なクリエイター意識からそう考えたというのではなく、ごく単純にそれだと先行き売り上げが伸びなさそうだから。

全体的に現在のその手のギョーカイを見ると、上記の市場からのニーズは、まずノベライズ化されたエロゲ、という形で対処されるようになり、2004年ぐらいから、オリジナルがぽつぽつ出るようになった、という感じだった。そういう意味では、交通事故的な偶然だったけど、「すい~とPシリーズ」って結構いい位置にいたんだと思う。

んでも、ソフトマジック社長の考えはこれとは微妙に違ってて、伝統的な70年代エロ漫画の手法で、シリーズ作っていこうとしていた。要するに従来型の官能小説の後を追いかけようとしてたんだが、このジャンルはメインターゲットになっている団塊世代のお父さんが枯れてくるに従ってどんどこ右肩下がりになっている市場だ。だもんだから何度も

「フ●ンス書院が夜逃げした後に、空き巣に入ってどうするか」

と意見したんだが、強くいったら一時的にだが仕事(銭貰ってないから仕事といえるかどうか疑問だが)干された。
その「干された」時期(1~3月)に出たものについては、何回か電話かけて「どういうお客さんを想定してるんだ、あれじゃ売れないだろう」と意見した。確かに70年代のエロ本だと考えれば、基本に忠実に、手堅く作った本なのだが、それだと想定できるお客さんは「萌え絵イラストの入った本で一本抜こうと考える団塊のお父さん」という、多分地上には存在しない生物になってしまう。ジャンル自体に将来性があるのにそれではすごくもったいない結果になる(実際なった)と思ったので、「それ以上やるとまた借金膨らむから、とにかく月に一本オレに作らせろ」と言ったら、たまたまソフトマジック自身で本が作れない状況になってたんで「んじゃ全部作って」となった。後は以前に書いた通り。

結果的に、「すい~とP」シリーズを全部一ヶ所に集めてみると、「なんだこれ不統一だよなあ」という印象を受けるのだが、ちょいちょいっとそれらを2グループに分けると、不思議にそれぞれで統一感が出てきてしまった(これやったのは某チュアブルソフトのプロデューサー)。実際売れたものと、これからうちが作ろうとしていたものは同じグループに属していて、これはやっぱり将来的にそれなりの市場を作りそうなので、商売人として惜しくて仕方がない。取次に口座作るだけの金があったら、自分で版元始めちゃうぞ、ぐらいまで思っている次第である。

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