もう一つの供養
故ソフトマジックで出してた本だけど、版権または契約により売り先を自由に選択できるようになっているものだけをまとめて電子書籍にしました。
売ってるのはここ。
http://www.dmm.co.jp/digital/book/kiribooks/novel.html/=/ch_navi=/
……何かこのレーベルの電子で新作作れっつー話も出てきてるんだけど。
故ソフトマジックで出してた本だけど、版権または契約により売り先を自由に選択できるようになっているものだけをまとめて電子書籍にしました。
売ってるのはここ。
http://www.dmm.co.jp/digital/book/kiribooks/novel.html/=/ch_navi=/
……何かこのレーベルの電子で新作作れっつー話も出てきてるんだけど。
二週間程前に、母親の葬式の喪主などをしてきた。
何度か書いているが、ど田舎の百姓家の惣領というものは、ある意味自分の両親と、子のない親類全部の喪主をやるためにこの世に生を受けたような部分があり、その非常時にかくするべし、ということを小さい時からたたき込まれるわけだ。ケンシロウ風に言うと
「俺は生まれた時から、すでに喪主だった」
という感じ。
が、同じ肉体を作っている自分個人は、喪主未経験であるからその前には不安なぞもあったのだが、いざその場に望んでみると、ほとんどROM化するまでたたき込まれた各種の動作が自然に出て来たのであった。
どーしてこのような考えようによっては意味のない存在が生み出されたのか、とまあ、当事者なりに考えてみたのだが、答えはすぐに出た。つまり
「大抵の人にとっては、生きている期間よりも、その人が生きていたことを覚えている人たちが死滅しつくすまでに費やす時間の方が長い」からなのだ。
……ま、この時間からは「成人するまで」の期間は除かれているのだが。
以上のことを前提とし得るのなら、死んだ後その人を適切に弔うことというのは、生きてる間にその人を人として遇することと同程度に重要だ、ということになる。決して優越はしないけどね。
で、死に行く人にとっても、「恐らく死ぬまでこいつは自分の死後をきちんと弔ってくれるだろう」というヤツがいるということは、心置きなく冥土に旅立つために意味あることだと思う。それに共感してくれる人も、少なくはないだろうなと。
というわけで考えたのが、「オタのみなさんのために、ワタクシの喪主としてのアビリティを活用する商売」つーもの。まあ要するに、オタ200人ぐらい集めて共済組合みたいなのを作り、それぞれの生命保険かけさせた上で、死んだら会員を適宜呼び集めてちゃんと葬式あげてやる、というものだ。
ワタクシが見るところ、団塊Jr.に属するところの一部のオタの皆さんは、中学生ぐらいの頃は「友達欲しい」と言い、その後「恋人欲しい」、「嫁欲しい」と来て、現在「娘欲しい」とぼちぼち言い始まったあたりなんで、最終的に「死ぬ時見取ってくれる人が欲しい」と言うようになるに決まっとる。原則的にそれらはぜーんぶ自前で作るべきもんなんだが、不幸にして作り得なかった場合には、代わりをなんとかしてやろう、などと考えたのであった。
まあ、こーいうこと言うと、オタの人は「人の死を商売にするか!」と真っ赤になって怒る(てか、この人ら何でも商売にすると怒るんだけどね)だろうけど。
今日、総連関係施設にガサ入れが入ったということで、発作的に「カリオストロの城」の一シーンを思い出してしまった。
いやね、捜査員がビルの地下に入り込んで
「やや、これは一万円札、これは偽札だあ。拉致実行犯を追いかけてとんでもないものを見つけてしまった。どうしよう(棒読み)。」
と言ったらおもしれだろうなあ、とか考えたんすよ。
で、しばらくたったらまた別のセリフも思い出されてきて、ちょっと気になることが。
上で銭形警部は「とんでもないものをみつけてしまったあ」と言ってますが、この作品で彼はもう一回「とんでもないもの」と言ってるんですよね。
誰もが知ってるラストの名セリフ
「ヤツはとんでもないものを盗んでいきました……あなたの、心です」
なんですが。
というわけで、上の「とんでもないもの」と、下の「とんでもないもの」が実は同じだったらどうか、などと下らないことを考えたわけっす。
前後から判断すると、上の方の「とんでもないもの」は、偽札及びその原版、つーことなんですが、これ、最後は峰不二子の手に渡っているわけで、彼女一緒にルパンと逃亡(?)しとるですわ。
追う銭形の立場からすれば、不二子とルパンはグル(男女間の複雑な事情を察せられるようなナイーブな感性を、この昭和ヒトケタは持ってない)だから、「ルパンが原版を手に入れた」と思っていることでしょう。
そーいう意味では、ルパンは確かに「とんでもないもの」を盗んじゃっているんですな。
でまあ、今度はその「とんでもないもの=偽札の原版」が、クラリスの心とイコールになるかっつーと、なんかそう解釈することは可能であるような。
カリオストロ大公家の最後の生き残りであるクラリスは、単なる女の子ではなく、カリオストロ公国の象徴であり、カリオストロ国民の統合の象徴である(笑)わけであって、摂政である伯爵亡き後はもうカリオストロ公国そのものと言っても過言ではないんじゃないかと。
その公国の主産業(心臓)はこれまで偽金作りだったわけだから、「あなたの心」=「偽金の原版」つー解釈は、成り立っちゃうよなあ。
んな感じで解釈すると、とっつぁん凄い喰えない中年になるような。
というわけで、詭弁もその気になれば結構説得力を付与できる、というお話でありました。
前の書込みで「ニホンちゃん」書籍その2の書き手を募集したら、結構応募がありましたよ。
ネットでの書き手は、2ちゃんの極東板・ハングル板、それとミクシィに分散しつつあるんだけど、今回の応募はそのどこからもあった、ということでちょっと安心。
こっちとしては、どこの書き手もハブにするつもりはないので。過去に何かあっても、希望があれば知らんふりして作品は依頼しますよ。
とまあ、そういう感じに腹をくくれるのは、今後ずっと「書籍はオフィシャルニホンちゃんを名乗るつもりはない」と決めたからだったりして。
今度のニホンちゃん本のテーマは、「プロも参加する(いい意味での)同人誌」ですわ。
「ニホンちゃん2」やるぞー、と言ってはみたが、これって自分の作品じゃないんで、あんまり勝手にやるわけにもいかない。
で、書きたい人はちゃんと書けるようにするべきなんで、ここで協力者を募集いたしますです。
条件はほとんどナシで、「ニホンちゃんを書いてみたい」と思うこと。とりあえず、ニホンちゃんにかこつけて他のものを書こうとする、て人はカンベン。オリジナルに敬意を払えない方はお断りいたしますです。現在2ちゃんでSS書いている方々に関しては、極東・ハン板を問わずにご連絡お待ちしてます。
それと、今回に関しては、SSや絵・漫画だけでなく、解説書く人も募集したいと思うのですよ。先に解説書いてもらって「オマエこれをネタにして適切なSS書け」と言ってくれる人でもいいですが。
連絡先は masa-1@jcninc.co.jpということで。
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